Aruyo

B2 Cloud Storage 雑感

BACKBLAZE がバックアップサービスの次にローンチさせた、Amazon S3 より格安で使えるCloud Storageという触れ込みのコレ。Betaの申し込みをしてもなかなかWaitListから脱してこれなかったけど辛抱強く待つこと数週間、やっとinviteの通知が届いた。

( 前回 : B2 Cloud Storage を申し込んでみた )

細かいところを見てるほど時間がないので、ざっと使ってみた感じだけ備忘録的に。次にじっくり使えるのはしばらく先なので、とりあえずregistだけ済ませて続きをスームズにできるようにしておこうかと思った次第で。

ログインするとSMSで認証するところから始まった。

日本語化は所々といった感じでまだあまり進んでないみたい。API解説など技術解説は英語だらけなので辞書片手でないと厳しい感じ。cUrl、Java、Python、Swift、Ruby、C#、PHPなどが記述されているけど、Webでも操作はできるので普通に使いたい人でも問題はない。ただし、Webでは1ファイルの最大サイズが100MB以内でないと弾かれてしまうので、CUIツールを使うかAPIを叩くコードを自分で書くほうが幸せになれる。

CUIツールはダウンロードして任意のパスに置いたら chmond +x すれば良いだけgetとかmakeしなくていいお気楽万歳。そのCUIツールで適当にアップロードしてみたところ、web側で反映を確認できる迄に何度かリロードするくらいタイムラグがあった。APIでの確認にも同様のことがあるのかはわかんない。あと、Webではフォルダ作成してツリー構造にできるけど、CUIツールやAPIにはmkdirやそれに該当するものが見当たらない。CUIでupload_fileする際、ファイル名やbucket名にフォルダ名をパスとして含めてみたけど、正常終了に見えてもbacket内には反映されないので、なんかやり方が違うか未実装なのかのどちらかかも。

MediaFire の時はWebはUTF-8なのにパスやファイル名に和文が混じるとうまく動作しなかったけど、B2 では問題なく操作できるってのだけでもちょっと助かる。

欲を言えば Amazon S3 互換の REST API をサポートしてくれれば Transmit などの転送ツールで操作できるのでありがたいところ。B2 をサポートしてもらうように panic inc. に要望を出す手もあるかな。

利用状況のレポート画面はいたってシンプル。項目も少ないしグラフ中心で Amazon S3 よりは格段に初心者にもありがたい感じ。過剰利用を防ぐための警告と上限もカスタマイズできる模様。これは今度いじってみるけど、とりあえず全項目をメールで通知するようにしてみた。お好みでSMSでも飛ばしてくれる。

支払いの設定は任意なのか強制的に始まることは無い。無料利用枠があるので上限がきたら設定しないと停止するとかそんな感じなのかも。支払いはクレジットカードのみで PayPal などはまだ予定されていないみたい。ただ、かつて MediaFire が PayPal の契約を解除されたのが、アダルト画像のデータを置いて商用コンテンツ用として配信するケースがあったからって話しだったと思うので、そういうアプリのStorageとして使われる可能性を考えると、期待はできないかもしれない。

時間ができたら、データ置き場として使ってみよう。

追記

CUIツールでuploadする際、アップロード先のファイル名指定にパスを含めたら指定したパスが生成された。ネストされたパスも存在しないなら一括で生成される。最初に試した時はうまくいかなかったのはなんでだろうか。たぶん、たまたまたラグが酷くでwebに反映されなかっただけかもしれない。とにかく、訂正しておこう。ただ、ファイルを別の場所に移動はやはり出来ない。いったんダウンロードしてからアップロードしなおすしかない模様。

CUIで和文を使う場合はちょっと注意が必要なので補足しておく。Terminalでアップロードするファイルを指定する際にGUI側からターゲットファイルをドラッグ&ドロップする人も多いと思う。私もそうだけど。その際、パスやファイル名にカナの濁点と半濁点があると、見た目は同じ名前のものが重複することがある。

ファイルを転送した際に返ってくるXMLを見るとわかるんだけど ( 解説にはUTF-8と書いてあるけどXMLの和文はUTF-16でエンコードされている ) 、濁点と半濁点が独立している。例えば、「プライズ」はキーボードだと「\u30d7\u30e9\u30a4\u30ba」だけどドラッグ&ドロップした場合「\u30d5\u309a\u30e9\u30a4\u30b9\u3099」となってPUTされているわけだ。両者は違うファイル名やパスと認識されるので、同じ名前のファイルが並んだり、同名の違うフォルダに格納されたりしてしまう。

パスやファイル名の指定を、キーボードからタイプしたりGUIからドラッグ&ドロップしたりとその都度違えていると起こるので、どちらか一方にやり方を決めたらそれを貫き通さないと、ファイルの移動が出来ない現在は面倒なことになるので注意が必要だ。