Aruyo

終末の始まりみたいな夢だった

久しぶりに変な夢を見た。

外に出かけたら空が暗い。といっても真っ暗ではなく日が落ちたばかりの頃のような、薄暮みたいな。少し涼しめだけど夏の空気。午前中だと思っていたのにそんなに寝過ごしたっけ?と焦っていたら朝のゴミ収集車が鳴らすメロディが聞こえてくる。うん、間違いなく午前中だ。

太陽はどうした日蝕か?と思いつつスマホを見たらバッテリー切れかけだし圏外。んな馬鹿な。充電器から引っこ抜いたばかりだぞ。もう1台を手にとってもやっぱり同じ。何か普通じゃないと感じ取ってあたりの様子を伺いながら歩く。

車通りは普通でヘッドランプを付けた車が往来している。川の土手のほうに行くと歩いている人もいた。学生とすれ違ったけど様子がおかしい。制服がブカブカなのだ。喋るほど縮んでないか?などとブツブツと独り言を喋り続けている。

引き返したほうがいい予感に駆られて踵を返すと雨が降ってきた。この雨も何かある気がして大急ぎで近くの家の軒先に避難する。

家に着いたら筆談かな、などと止むのを待ちながら考えていたら雪が降ってきた。みるみる積もっていく。寒くないのにまったく溶ける気配がない。このままでは身動きが取れなくなるかもと思って軒を出る。雨に濡れたところが心なしかヒリヒリと痛むようだけど気のせいか。

何度も溶けない雪を払い落としながらようやく帰宅すると、嫁さんがYouTube観ながらゲームをしていた。大きさが三割くらい縮んでいたけど気にしていないのか通常運転だ。

光回線は生きてるけど電波は全滅のようだ。ニュースは混乱気味だけど会社や学校は普通にやってるみたい。テレビやラジオは沈黙しているらしい。縮み過ぎて消滅した人もいるとかいないとか。そりゃ消えてしまっては証明できないものな。雨は傘や服など濡れたところから植物が急成長した例が報告されている。嫌な予感がして急いで拭いたけどヒリヒリした感覚はそのせいかも。季節外れの降雪については情報無しだけどこれもなにかありそう。溶けないしな。

外の様子を見ようと玄関のドアをあけたら雪は跡形もなくなっていて、外の空気に何か異様な気配を感じたところで目が覚めた。

もう今日はこの夢だけでぐったりだ。