ひよ子どこの子
そろそろオヤツの時間。
九州から届いた「ひよ子」があるので東京のと食べ比べ。
東京駅などで売られているおみやげの定番といえば「ひよ子」かな ? と。東北に住んでいた頃、東京から来た人は必ずといっていいほど、 「ひよ子」をお土産に持って来ていたのを覚えてる。
埼玉の友人からは「工場は埼玉だから実は埼玉銘菓なんだ」と聞かさた。ツレは神戸出身の人間から「兵庫銘菓だよ」と言われてる。自分は九州銘菓だと信じていたのだけど。
まるで「萩の月」みたいに、別名の似た物があちこちにあるわけでもなく、「ひよ子」という名前で堂々と売られているだけに、気になってしょうがなかったこの一件、西日本新聞に掲載された記事を見つけたので、要約してみる。
- 「ひよ子」の歴史は、大正元年にまで溯る。
- 福岡県飯塚市の石坂茂氏が、炭鉱労働者の疲れをいやす甘い菓子として、インゲン豆のあんが入ったひよこ型の饅頭を考案したところから始まった
- 1964(昭和39)年に、東京オリンピックの年に埼玉県に工場を建て、2年後に別会社東京ひよ子を設立している。
- 人気に火がついたのは、1985年の東北新幹線(上野~盛岡間)開通から
- 東北地方にこのようなお菓子がなかったせいか、上野駅前の売店からブレイクし、空港を経て北海道まで飛び火。東京ひよ子の売り上げは九州とほぼ同額の32億円余り成長した
- 東北・関東に1,800店舗を持つ東日本キヨスクの統計資料でも、1989~95年まで90年の2位を除くと「ひよ子」は1位をキープしている
- TVCMにおいても、空を切る飛行機を、林立するビルの間から見上げる「ひよ子」という東北限定バージョンが存在するらしい
- 「ひよ子といえば、雷おこしや人形焼きと並ぶ、東京みやげの定番です」とは、羽田空港売店の方のセリフ
- ちなみに、東京で販売されている「ひよ子」には『製造者 東京都台東区上野2-18-7 株式会社東京ひよこ子』とある。九州の「ひよ子」は、福岡市南区向野に本社がある
- 東京「ひよ子」と九州「ひよ子」のレシピは同じだが、エステで焼き込んだような東京「ひよ子」より色白で首がほっそりした九州「ひよ子」のほうがうまい、とは取材記者の弁
こうなってくると何処銘菓なんだか余計にわから無いね。
九州銘菓だから ! と頑張って言い続けようと思う。