はがき出力ですよ
某電気チェーン店の年賀状出力というお仕事をヘルプ。
はがきソフトで作られた大量の種類を、インクジェットプリンターでそれぞれ何十枚かづつちまちま出力。どうやら、年末に向けての「用紙見本」という意味合いがあるため ( 店頭デモでも飾るのかな ? ) 、1種類あたりの枚数は少なめだけどカラーレーザーでは駄目らしくちゃんと実機でやらないとダメ。そりゃそうなんだろうけど、これが厄介。
要は人海戦術の頭数が足りないのでということでのお手伝いだろうけど、いくら速くなったとはいえまだまだインクジェットプリンターでやると時間のかかること ! ましてや最高画質での印刷だし。
しかし、それを上回る厄介がデザインデータ。
はがきのデザインはどれも店員の手作りなオリジナル。企画としてはそれでもいいけど、データの作りが売り場で相談を受けるPCのエキスパートとは思えないほどの雑さなのだ。
ただでさえ、プリンタが変われば文字送りがずれたり余白が激しく変わるのがwindowsの常だというのに余白がなくてはみ出てる。地の模様がブリードになってなくて縁なし設定でも余白が出る。張り込まれた写真の解像度が高過ぎてメモリ不足になる。もしくは低すぎてモザイクみたいにドットが見える。デザインセンスとかいう以前の問題が多すぎるよ !!
デザインはデザイナーに勝てるわけがないけど。データくらいちゃんとしようよ。自分とは環境の違う相手にデータ渡すときは、それを見越してデータを作るのはWindows使うなら(ましてやPC専門店の店員としてアドバイスする立場なら)、飯を食う前には手を洗えくらいの常識かと。こんな店員からアドバイス受けて買う人がちょっと可愛そうに思えてきた。
受け渡し方法はもっと謎すぎて、最初に届いたデータはデザインデータではなく、Outlookのメールファイルが大量に詰まったMOディスクだった。は ? ... といいながら目をこすってしまった。斬新な受け渡し方すぎる。
仕方がなくOutlookを用意し、いったんOutlookに取り込んでから一通一通から添付ファイルを取り出す ... ふむふむ、これは電気屋本部の担当が受信したデータか。それから、どのデータがどの店の誰なのかを 3 桁人数分、ファックスで届いたものをスキャンしてまとめ、それをまたなぜかメールではなくプリントアウトしてよこした紙の一覧を見て判別する。ねえ、これ作ったエクセルのデータくれんかのー ?
これはアレか、今晩の素材は用意するのでディナーショウに出す料理作ってくださいという依頼で待っていたら、船便の陸揚げされたコンテナをトレーラーごと庭にもってこられた感じか。料理人はコンテナの解錠から木箱の搬出、分解して取り出した食材を検品・整理して、調理する人数分整えて料理を創るところまで全部自分の手でやれと。
やってられまへんがな。
というわけで本日、どのデータがどこの店舗誰のものかが結びついた「本来のデータ」を持ってきてもらった。かなり嫌がられて面倒臭そうなオーラを身にまとっていたけど、知るかボケ。
時給に換算したらコンビニでバイトの方がはるかに上のちょっと悲しいお仕事。現場は忙しいのかもだけど、まるなげ外注にしても少しは整えておこうよ。御用聞きになってない代理店もちょっとは悪いと思うけど、「購入者にデジタル生活を提案する現場」の店員達がデジタル活用せんでどうするの。あまりにも悲しいので日記にはぶうぶう書いておこう。
どこのお店かは内緒だけど、わりと名のしれた全国に店舗を展開している電気屋とだけ。