ロケットは零戦・大和の夢の続きか
野口聡一宇宙飛行士のニュースを見た親父の一言。
「なんでロシアなんじゃい」
「ロシアはポンコツだからすぐ墜ちるだろう」
三菱の社員だったわけでもない ( 三菱キャタピラーはあなたのライバル社だったでしょうに ) のに、日本の宇宙開発は三菱が支配していて設計から運営までを一手に賄っている「モノづくり日本が誇るオールジャパン」だと思っているものなぁ。
過去にもそんな感じの話になった事があったっけ。
それではっきりと感じたのが、団塊の世代の頭の中では、経済は中国が伸びて脅威だけどモノ作りと技術は中国とロシアは果てしなく格下で、宇宙技術や兵器は日本に劣るはず、と決まっているようで。
今回もあえて突っ込まなかったけどね。
一度、親父に歳の近い取引先の偉いオッサンとの酒の席で、ロシアが中国にライセンスしたスホーイ戦闘機の中国独自改良型が日本の脅威になるかもという話題に対して、「日露戦争ではだなぁ...」とか「ベトナムや朝鮮ではアメリカの戦闘機にミグは歯が立たなかったんだぞ」とか言い出して、アメリカ最強=守られているニッポン安泰みたいな説教を食らった事があった。
日本を引っ張ってきた団塊世代がこんな認識だものな。
彼らの頭の中ではロシアは数十年進歩してないらしい。
巨艦巨砲主義で神風バンザーイは未だに不滅ね。
確かに日本のすごいトコロはあるけど、今のやり方で足踏みしている部分も少なくないわけで。これから変わらないと置いていかれる面もある。後継が居なくてロストテクノロジーになる面もある。この両面からの課題に向き合って、進化したモノづくり日本を生み出さなという場面だと思うんだけどねえ。過去の栄光にしがみつきすぎかな ? って気もしてみた。
彼らが育てたニッポン、来年はどう変わるんかな。