Aruyo

公式と公認の曖昧加減

友達のPicasaで「これなに?」とツイッターの認証マークの話題になったところで以前から感じていたモヤモヤに火がついた。所謂「認証済みアカウント」は公式なのか公認なのか。でもって確認と責任の所在はツイナビなのかツイッターなのか。私も含めてよくわかってないって人が多そうって話。

ここから先は言葉の正しい意味についての議論ではなく、言葉の印象...ニュアンスについての考え方の一つとして単に私が感じただけの事をダラダラと書いてみる。

モヤモヤの発端は少し前になるので忘れかけだけど、ツイナビ公認アカウントの方が自身の事をしきりに「ツイッター公式」と何度も発言していた事にすごく違和感を覚えた事。集客のプロが揉め事を語ってる中だったのだと思うけども。

「ツイナビ公認アカウント」という表記だとツイナビが認めた事になる。これが正しいならツイッター公式のツイナビ公認ということでツイッターが認めたとはNOTだと思うのだけどなあ。世間の認識はツイッターが認めた体で「ツイッター公式アカウント」を自称しても違和感無く受け入れられている。

ちなみに「ツイナビ公式アカウント」も検索には結構ひっかかるけど、これは先月末にCGMM社が「ツイナビ」をリニューアルして、なりすましではないことを証明する「公式アカウント認証」を始めたってのがあってのことだと思う。

この公式アカウント認証は「ツイナビ公認アカウント」としてマークが付与されるけど日本独自。昨年秋から始まった米Twitter社が行う公式なアカウント認証と連動して今後は米国と同じ「認証済みアカウント」マークが付与される予定...と言うところがあるので「ツイッター公認」に含まれるところもある。この「公認」が振りかざしたい人たちの口からだと「公式」になっちゃうわけか。

ややこしい。

ツイナビって「Twitter」の国内ユーザー向け公式ガイドサイトに過ぎないと思っていたのにずいぶんと権威になったもんだなぁ。

ツイナビのCGMM社はデジタルガレージ社の子会社だけども、ツイッターとは直接の資本関係では無いのに公認ではなく公式と名乗っているところがそもそもの違和感の発端な気も。

確かに、ツイッター社から直接契約をとって調査をCGMM社が行って結果を元にツイッター社が認証設定してそれをツイナビがまとめて...という感じになっているんだろうからこれなら確かに公式アカウントといっても差し支え無い! とも言えそうだけど喉の小骨みたいに引っかかるのよね。ツイナビがツイッター社の関知しない部分で動いている感みたいな。

公式というのは、食べ物にしてもガイドブックにしてもゲームの攻略本にしても、大元自身がリリースするか大元が提供したものをイメージを損なわないようにリリースされるもの(あるいは集大成としたもの)という気がしてましてな。

データ集ではなく独自の攻略が売りの攻略本とか、本家からの暖簾分けが発展させた逸品とか、現地の観光協会とかが編纂したのではなくてさ、ツイナビは取材した出版社が許可をもらって出すガイドブックとかそういった立ち位置の「外野」にしか見えないのよ。

Twitter社自身が運用しているのが「ツィッター公式」、Twitter社が各社の公式を認証したのが「公式アカウント認証」すなわち「ツイッター公認」かな、と。

だから、私はツイナビが認めたものは公式アカウントではなく公認アカウントが正しいと思う。その辺を徹底できてない所にツイナビのアナウンスが公式らしからぬ印象を作って余計に違和感になっちゃうのかな、と。

「ツイナビは公式ではなく公認、ツイナビ公認はツイッター社の意向とは無関係です」とツイッター社もはっきりと区別するようにして言った方が良いと思う。これ以上「俺はツイッターの公式なんだぞ」と言う毒電波君が叫ぶ前に。

ブランディングは大切よ。

余談...

「虎の威を借る」というのは古来から世も国も問わずある話だけど(私だって身に覚えは沢山ある)前述の方とはまた違った種類の人が増えているのが気になって。

勉強会が発展したクラスタが台頭してきて交流会が盛んなのは面白いんだけどね。やたら声のでかいところがあるなぁと思ったら我こそがツイッターの代表みたいに「○○ツイッター学会」とか「○○ツイッターの聖地」とかの文字が踊りだしてさ。

まだこれならサッカーのクラブ対決かよ!みたいな勢いでちょっとやり過ぎじゃね?くらいで笑える範囲だったけども。それらから「総帥」とか 「支部長」とか何だかクラスタ内が組織じみた役職名を名乗る人達が次々と出てきてからは流石にやり過ぎだろうと笑えなくなった。

読んでて痛い。

虎の威が具体化するの何だろうね、この流れ。

みんな権威が大好きだな!