Aruyo

遥拝の塔を見つけたり

犬の散歩コース、競輪場の正門付近には「陸軍橋」があって開催の無い静かな時はここからの溜池を見下ろす眺めが割と気に入ってる。で、正門への灯籠の道の脇からの小道を進むとこんなのが見えて来る。講演や演奏会があっていたと聞くけど。

以前にも書いたけど、ここも私のお気に入りスポットのひとつ。山の脇にひっそりと遺ってるコロシアム風の造形と廃墟感がいい感じ。ステージの文字はなんて書いてあるのか読めないけど。

ふと、前から気になっていた背後の道を登ってみる。ずんずんと進んで行くとなにやら怪しげな塔が。ナンジャコリャ。

どことなく中世風でRPGに出て来そうな感じ。ふとアンフォグラムのドラッケンを思い出す。ハック! ハック!!

近づいてみると、上に登れそう。うーん、以前に母から聞いた陸軍が手旗信号の練習してたってやつかなぁ?

回り込んだら入口が。壁の向こうは競輪場のトラックか。うん、これは入ってみなければ。あまりに静かでちょっと怖いけどな。

中は螺旋階段、祭壇っぽいところの背後から出てくる感じ。案外あっさり登れたけど、脇を見下ろすとすぐ競輪場ってのが風情台無しか(笑

碑には「宮城遥拝 皇紀2601年」と掘られている。2600年(1940年)なら節目だなと思うけど、1941年は開戦だから? よくわからんな。

その翌年生まれな母の言うには、ここに登って皇居に向かって拝んでいたのだと学校の授業で見学に来た時に教えられたのだそうで。遥拝していたのは軍の方々かね?

ちなみに筑後川氾濫で久留米の市街地一帯が冠水した時は、ここから市内が一望できたので眺めていたのだとか。今は周囲の木々のほうが高いし隣は競輪場が出来ているので眺望としてはまったく駄目だけどね。

しっかし、こんなのが近所にあったとは。
ご近所冒険隊してみるものだなあ。
犬のおかげかな。