写研フォント解放
懐かしい写研の話題。
昨日から開催中の、国際ブックフェア併催の電子出版EXPOで、写研がついに写研書体のデジタルフォント化を発表した。
これからどう販売するのかの意見を聞いて、という段階なので、実際に販売されるまでは早くて1年、写研の体質からして多分3年くらいかかりそうだが、それでも出ないよりはマシだ。現社長の石井裕子氏(84歳)が「自分の目が黒いうちは出さない」と言い放っていただけに、ご高齢の御身が白内障にでもなったのではと心配ではあるが。
(中略)
Twitterをみると写研なんかしらない、とか、20年遅い、とか言われているが、イワタやタイプバンクがLETSに乗れば、新書体として使う人間がゴロゴロいるのだから、ナール、ゴナ、太蘭、スーシャ、イナクズレ、ナカフリーなどを使ってみれば、ゴソッとそっちに流れることもあり得る。最低でも、古いのが新しいと勘違いして、若いデザイナーが写研書体を使うことが流行ることは間違いない。
遅いが出ないよりマシ〜写研フォント〜 - 利用可能残高は今日もゼロ
他のblogを見てても電子出版EXPOに注目していたようで、意外とファンが残っているものだなぁ、と。でもってながーく待つうちに心が離れちゃった人も多そうだよねぇ、とも。そんなことを考えるくらいのインパクトはあった。
ただ、流行るのかなあ...写研を待ちきれなかった需要から代替が利くような似た書体が開発されてありふれてしまったし、目新しさってのも薄い気がするんよね。Windowsではやたら多いダイナフォント信者を目覚めさせるのには良いのかもだけど。
ここんところ、テロップやゲームの他に携帯の搭載フォントでも書体がちょっとしたウリや話題になる時代。写研には是非頑張ってほしいところ。
ん? Fontworks? LETSはモリサワのPASSPORTに比べると確かに安いけど、20年前のCID時代で既にモリサワの洗脳洗礼を受けてしまったため何かと新ゴというワタクシなんで...。福岡の人間ならFontworksを応援しろよと言われそうだけど。