そのうち慣れるさ
ポカよけ的な発想の音にまつわるコピペ。
車のドアを閉めた時に発生するバタンとかガチャンという音、電気自動車の走行音、スタジアムの歓声、Skypeのボイスチャットで、無音時のかすかなノイズ、ATMがお札を出すときの音。これらは皆、偽音である。
ユーザーが車のドアを閉めた時、期待するような音がならないと、本当に閉まったのかどうか疑念が生ずる。そのため、車メーカー各社は、ドアがありそうな音を発するように、精密な設計をしている。ドアが閉まった時の音を鳴らす機構の特許も多数あるそうだ。電気自動車は静かすぎるので逆に危険であるという観点から、それらしい走行音を発するよう義務付ける法整備が進められている。
スタジアムの歓声というのは、もちろん実際の歓声も含まれているが、実はスピーカーから流しているらしい。スピーカーから流すことによって、実際の見物客にも、歓声を出しやすくしているのだとか。
スカイプなどのボイスチャットでは、ノイズリダクションの技術を活用しているが、この技術は優れすぎていて、何も喋らない時は、完全に無音になってしまう。すると、ユーザーは、実は切断してしまったのではないかと疑念を抱く。そこで、まだつながっていることを示すために、かすかなノイズを流している。
最後は色々と議論があるようだが、ATMがお札を出すときの音は、実は偽物であるらしい。技術的に、ATMは紙幣を一瞬で出すことができるが、あたかも中でお札を動かしているような偽音をだすことによって、ユーザーをして、ATMがちゃんと仕事をしているのだという錯覚を生ぜしめるのだとか。
ATMやドアは偽音というか消音してないだけのような。 ドアは構造で「剛性の高そうな」音の響きに調節しているのかな? 軽自動車はどうしても無理な気がするけど。 ATMは音が立つように大げさな機構で札の枚数を数えているってことかな、と。
スカイプや歓声は偽音としてなんとなく解る気する。 というか、圧縮のために抑揚とか必要最低限の情報に絞ってそのままだと再生しても何のこったか分からないような音にまで分解して、受信側で音声合成してる気もするんだけど。 圧縮の際にノイズが消えちゃうんだな。
でも、電気自動車についてはそれじゃダメって気がする。 馬車から汽車や自転車、そして電車になった時も音に慣れなくてずいぶんと事故が多かったとどこかで読んだことがあるので、偽音もだんだんと小さくなってやがては消えていくもんだと思うんだけども。 わざわざ音をたてるのは残念というかなんというか。 人間が慣れるもんじゃないの?