好きなほうで買わせて
Kindle が HTML5 でウェブベースアプリとなって Kindle Cloud Reader を出しちゃったというニュースを聞いて、まあ何となく解るなあと思った反面ますます電子出版はどっちに向かってるんだか分からなく。 Kindle も iBooks も「読める販売店」に過ぎないというのに、なんかこの戦いはちょっとズレてるんじゃね? みたいな違和感。
iPhone/iPadはプラットフォームだからモールみたいな物とすると、イオンモールに直営のジャスコというスーパーがあるのにダイエーかヨーカドーあたりの競合スーパーがテナントとして入って来てる図式に見えて。まあ、Appleのアプリ内購読規制強化をこう例えるのはちょっと違うかもだけど。
Amazon は Kindle の書籍をもっと充実させて Kindle を自炊している人達に「そんな手間かけなくても Kindle で買ったほうが楽だし早いし安いよ? と誘い込める努力のほうにコストかけたほうが良いような。 そうなったら私は Kindle 端末を買うし。 もちろん、出版は Kindle と iBooks の両方を充実させてくれたほうが良いけどね。
例えの例なら、農家や漁師といった生産者はどっちでもいいから買ってれる所に提供できればOKでしょ。 モールの「専門店」としてテナント入りするところでも同じで、専門店でもブラントが確立している服飾とかは別として一般書店が同時に入ったりとかいう例は稀かと。 Amazonがそれを目指しているのなら、なんだかねー? という事で。
音楽も違った問題で似たようなところがあるけどね、未だに全レーベルが全販売店に提供できてないから購買が偏って... iTunes Store で買えない曲は欲しくても忘れることにしてる。 いずれにしても、これじゃ iTunes 後の音楽産業みたいになるんじゃないかなあ。 どんどん首を絞めて弱ったところに粗製濫造楽曲にやられまくってる。
出版業界もそろそろまとまらないとね。 消費税導入時のごたごたを思い出すと、もう手遅れっぽい気もするけど。