オールドタイマー
スポーツ選手など全盛期を過ぎた人の事だそうで。
私としては長編SF「ペリー・ローダン」シリーズに出てきたほうのオールドタイマー、「超高度文明を持ちながら滅んだ種族」くらいの途方もない過去のものを指すほうがしっくりかな。
手塚治虫の記事をまた目にした。
「やりすぎた巨匠」というかリスペクトと同等の批判もあり、嫉妬の塊といった表現を散見するけど、嫉妬ともまたちがうのかなぁ、と。確かに近いものがあるけど、たぶん、ライバル視する心の現れ方の違いみたいな。そう、推進力として。あらゆる手段をもってして蹴落とさなければならない存在。そう認識したのか、あるいはそう認識せざるを得ない理由があったか。
オールドタイマーになれない、もしくは自身をオールドタイマーと認識しない人ってのは昔からいるもので、名前は忘れたけど死に際の床にあってさえ「私は成長している」と言い放った画家を思い出す。
貪欲になれること。
それは、向上心を忘れない妙薬であり。
ある種の老害でもあり。
彼らは種芋か。
良いも悪いもすべてそこから広がり。
すべてが繋がって畑を成す感じ。
ペリーローダンでは、オールドタイマーの遺したテクノロジーをしっかりとつなぎとめていったんだったか、アコンやワンダラーのそれとも繋がって銀河系帝国の種芋になった感じたけど。さて、手塚治虫という種芋からはどれだけ成ったのだろう。すごいことは容易に解るけど、批判もまた種芋の宿命なんだろうか。