Aruyo

南インドを食す会

久留米市内某所にて、南インド料理を作って食べるよー!!というお誘いを受けて、意気揚々と乗り込んでみた。調理のお手伝いからしたかったのだけど、仕事があったので食べる直前あたりから参加。

部屋に入ると既にスパイスの良い匂いが充満していて、行き慣れたキッチンがいつもとはちょっと違う雰囲気。テーブルには既にバナナの葉が用意されている。所謂ミールスってやつだ。どんな料理が出てくるのかとちょっとテンションが上がるんだけど。

八百屋こだわりの野菜とのコラボなだけにビーガン向けにもいけるんじゃないの? 的なラインナップを予想しつつ、黒板に書かれた文字を拾ってみる。

ずっと北インド系が中心だった私には、あまり聞きなれ無い料理もある。タミル料理とかそのへんだろう。まったく無知なので後で調べてみるとしよう。それにしても、野菜も変わり種が多そうだ。八百屋の気合が感じられるw

いよいよ実食。当然ながら手で食べるので右手だけを使って頑張って握りながら食べる。指先で揉んで握るあたり、寿司職人にでもなった気分だ。最初はぎこちなかったけど、後半にはだいぶ慣れてきたと思う。そして、どれも美味い。

調理指導をしてくれたのは日本人のご夫妻だけど、インドでの経験が豊富そうな感じ。後から判ったのだけど、小岩のサンサールつながりでBuji氏とも縁が深い方だったので、昔よく言った「マタミク」だったという...(^_^;
まさか、久留米でサンサールの話題で盛り上がれるとは思わなかったので、ここでもかなりテンションが上がってしまった。

北インドと南インドの違いってあまりよくわかってなくて、小麦文化と米文化の違いくらいにしか認識してなかった。概ねそれは当たっていて、なんでそうなったかというと、北は山岳地帯で米作に向か無いのに対し南は五期作(!!)くらい米が取れるので、「わざわざ麦を使う理由が無い」というのがこうした食文化の分断に至ったらしい。

読んでみると、一概に南インドっても地域毎に実に多彩な分類があって、イタリアでいうナポリ料理とミラノ料理とかの区分よりもっと細かいように感じるので、地中海料理くらいの大分類になるんだろうか。素人考えだけど、行政区分だったり(マハラジャが支配していた頃は本当に分断していたんだと思う)、言語や宗教だったりで融合と分化が繰り返されいたのだろう。

南インドもなかなか奥が深い。