Amazon Musicの破壊力
こいつは楽曲なのか?
まだまだ曲数がLINEやAWAの5分の1、GoogleやAppleの30分の1以下って感じだったけど、まさか100万曲の中にドラマCDまで含まれているとは...なんだか楽天koboの水増しを彷彿とさせるものがあるけど、誰にも文句を言わせてい無い雰囲気があるところは流石にやるなあ、Amazon Music。
しばらく使ってみた実際のところは、100万が多いか少ないかは好み次第か。クラシックも聞く人ならそんなに困らない感じ。カラヤンのベスト100をループしてるだけでもBGMとして十分機能する。でも、邦楽しか聞か無い人にはきっとクソみたいなサービスだ。洋楽ならまだ少し状況はマシ。ジャズやフォークもまあそこそこに。アニソンもみてみたけど誰だお前的な人なカバーがほとんどでJ-POPより絶望的。
それでも日々新着が増えるのが目に見えてわかるので、Amazonの地力でいつかは花開く気もする。通販だってずーっと(経営戦略的に)赤字だけどここまでやってるんだから。
しかし、それよりもAmazonがいずれ発揮するだろうと予想される強みは、GoogleやAppleよりも敷居が低いところにあると思う。GoogleIDやAppleIDなどのシステムに絡んだアカウントが(多くの人がすぐ忘れちゃう携帯キャリアのIDの次くらいに)多彩な用途や認証の意味を理解してもらって無いのが実際のところだろう。出番はアプリのインストールの時くらいで、曲を買うのですら中級者でたまにといった程度、多くを占める「永遠の初級者」は曲を買える事すら知らなかったり買わない人が圧倒的だ。
その点、AmazonやLINEなどは日常的な用途で馴染みがあるアカウントだし抵抗感も薄い。「聞き放題」が当たり前になるのはそのあたりかなと思ったりもする。そうなれば、商業音楽はいよいよガムや缶コーヒーと同じレベルの消費財に成り下がってくかな。Amazon videoもその方向に持って行きそうだし、だんだん面白くなってきたぞ。
GoogleやAppleでもリーチできなかった層まで既存のビジネスモデル徹底的に破壊して、全体がビジネスモデルの再構築が終えるまでは混沌だ。大変なのはクリエイターやアーティストかな...これからの次世代にしても今のアイドルブームに憧れて普段はYouTubeだからCD買った事が無い子らなんか、大きくなる頃にはどうなっているやら。
見届ける前にわし死んでそうだな。