Chromium OS を試してみる
Windows8と10のデュアルブートにしているデスクトップPCがノロノロ...動作がもう限界っぽい。 それもそうか、CPUはCeleron420@1.6GHz、メモリは1GB。 スロットはあるけどメモリを足してもCPUが厳しかろう。 それに、BizSparkも期限が切れて契約終了したので、(公式のFAQでも書いてある通り一応は使えるけど)アンインストールしなくてはならない。
てなわけで、どうせならとChromium OSを試してみることにした。 Androidが優勢だろうしPC版Androidに移行するんだろうと思っていたけど、Googleとしてはビジネスとしての旨みが大きいらしく、逆にAndroidのエコシステムをChromiumOSに取り込もうしているご様子。
まあ、それが実際どうなるかなんて予測はつかないけど、ロードマップは用意しているみたいだし急に途絶える心配も少ないようなので、しばらく「実用的に」触れてみようかと思った次第。
だいたいの手順はここに書いてあるので従ってみる。
[ Chromium OSをUSBで起動、そしてハードディスクへのインストールの手順 : cloud-work.net ]
[Windows XPパソコンにChromium OSをインストールして再利用する : @IT ]
まずは、ChromiumOSのイメージをダウンロードする。 毎日ビルドしてくれている人のサイト(イギリス)で本日の最新版をダウンロード。 私はx86なのでそちらを選択。 みたところ、参考記事にあったVirtualBox用の.vdiが見当たらない。imgのみに統一したのだろうか。
次に、イメージファイルの展開に必要な7zipのツールをインストール。 参考記事は古めなので配布サイト名がOSDN以前のSourceForgeのままだから注意書きがあったけど、OSDNでは以前よりだいぶすっきりしてマシになってる。ad blockでも入れておけばなおさらだけど。普段は.zip/.tar.bz2なんで7zipは馴染みもツールもなかったなぁ。
そんで、ブートUSBの作成。 記事だとWin32 Disk Imagerを使っているけど、私はDBANで使ったrufusを使用。 .imgにはちゃんと対応しているので書き込みはできるけど、標準では.isoになっているため.imgを選択できない。すべてのファイル(*.*)にしてから選択。 書き込んだ後は、フォーマットが違うために「(USBメモリの)ドライブを使うにはフォーマットが必要です」とか言われるけど無視で。
再起動するとLinuxのブートが始まる。 しかし、Booting the kernel の文字で止まった。 念のため64bit版と32bit版と試してみたけど、どちらもだめ。 ひょっとしてrufusがダメなのかと思ってWin32 Disk Imagerをインストールしてみて書き込んだけどだめ。 違うUSBメモリで試してもだめ。 BIOSのUSB起動項目を見直してみたけどレガシーサポート済み。
結局、デスクトップPCではだめだと結論。 ノートPCで起動してみたらすんなりと起動。 あちゃー、やっぱこのデスクトップ、捨てよう。
購入8年目(2007年末発表)のPCでしばし使ってみたけど、思ったよりサクサク動いていてちょっとびっくりした。普段がWindows 10でムチうってるせいかもしれないけど、Chromium OSは意外とイケるんだと再認識。
タッチパッドを認識しない、日本語入力でもたつきがある(Google IMEだからだろうけど)など、細かい点に目をつむれば第一線でまだまだ使える。 古いマシンが再生された感じだ。
ただ、古い故にバッテリーが死にかけなのでAC必須状態だけどね。試したマシンはバッテリ駆動限界が2分弱なので、あの猫背なロボットのアンビリカルケーブルより酷い。
ingressのintel mapを開いてみると、以前このPCで開いていたのに比べてすごく軽い。MacBook(Late2009)@MarvericksやNexus7(2013)@marshmallowよりも軽いし、現在位置もWiFiでそれなりの制度。 電源さえなんとかなるなら、車内PCでintel確認しながらなんてのもアリかと思ってしまう。WiFi密集地帯でないと現在位置はアテにならないから、PC用にGPSつけて動くかどうか。いや、そこまでやるか? って気もするけど。
OS自体の詳細なレビューは今更感があるので割愛するとして、デフォルトはGoogleDocsの操作がそんなに重くなければまずはウェブとメールからだ的なPC初心者に触らせるのに十分かと思った。 教室に導入を考えてみようか、という気にさせられてる。 どうせWindowsの使い方も毎週おさらいになってるしねw