Aruyo

船頭多くして船山に上る

お山のおしごと。

パートに誘ってくれた方とほぼ同期の方、お二人が退社という事でプチ飲み会。やー、私もそろそろとカウントダウンに入るつもりでいるんだけど、新展開もあってどうしたもんだか。

正しいと思われるものや世で一般的にあるべきとされる手法などが否定され「うちではこうだから」がまかり通る組織について度々「ムラ社会」という表現が出たのだけど、立ち位置を変えるとまたそれも微妙なところもあるし難しいよなあ、なんてぼんやりと聞いてた。

法人組織が村社会化してしまっている現場ってすっごい停滞してるのね、自分達が作ったフローとロールに縛られ自分の守備範囲だけがすべての基準のようで。ムラ社会にありがちな出る杭を打つというよりも、殻にこもられて杭のほうが身動きが取れないまま倒れちゃう感じ?

あと、仕事のための仕事が多いのもね。申請や管理の煩雑さを道具をうまく使えはもう少し最適化できるのに、新しい道具を使うこと(あるいは道具そのもの)を頑なに否定してる。スクリーントーンを使わない漫画こそ至高とか、工業的手法を工程に取り込んで省力化するよりも手作業一貫を讃美とか、そんな感じの思考に逃げてる。

と、ここまで書いたもののそうなってしまうのも仕方がない、「創業者の想い」だけが世界のルールだったムラ社会は変化しない生存戦略で残った人たちで形成されて来たのだから。そのトップが現場不在に近くリモートで院政を行なっているので、それなりの地位がある人はそれぞれのやり方でルールに固執するものなのだろう。

ただ、ここ数年で増えた同業他社は失敗しながらも変化し続けて成長しているのに、その失敗をみて「あーね」と言いながら長年ほとんど変化しないままでいたものだから、このままではどんどんシェアも落とすしジリ貧感が半端ない。
トップダウンからの統一が前提のルールのままで、それなりの地位にいる方々は思惑がバラバラの方向に動いてて、このままではヤバイぞってのが可視化されてすごい。どっちに転ぶか見届けたい気もする。