Aruyo

軍人恩給

祖父の恩給。ほほう、軍恩連盟とな。年金や助成金なんかもそうだけど、お金の湧くところにはそれを管理したり運用したりというビジネスが寄ってきたり、協会や委員会みたいな互助組織ができて利権ビジネスに肖ったりと動きができるものだねぇ。

昔から、戦地から戻ってきたもののマラリアだったか何か、現地から持ち帰った病気で亡くなったと聞いていた。しかし、祖母の遺したものを見るとどうも精神疾患もあったようだ。所謂「戦争神経症」というやつ、今ならPTSDってところになるやつ。

これが精神疾患「も」なのか、実際はそれだけだったのか、残ったメモをつぶさに紐解いてみないとわからない。戦後の帰還兵は精神を病んでると家の恥となっていたし、施設に幽閉されて一生を終えた人も多い。帰れただけ良かった方なのだと思う。

軍恩については素直に認められなかったようで、国会議員にまで手紙を書いて取り計らいを求めていた事が返信からわかった。子供2人を育てるのに必死だったのだろう。その後は無事に認可されたようで、亡くなる少し前まで受給していた。

年金や軍恩を目当てに叔母が無心するあまり囲っていたため、目に余った父が祖母を引き取った後に途中失権の手続きをした所で初めて知ったのだけど。それでも叔母は度々来て、祖母は残った年金まであげていたようなので出入り禁止になってた。

商売以外でお金に集るのはあまり良い結末にはならないね。