版下作成
教室で教えている生徒さん...といっても私より年上の方。スキャンのことをインストールと言ったりファイルとかデータとアプリの区別がつかず未だ理解に苦しんでいらっしゃるけど、図形を多用する書類をご所望中。
そこで、とにかく手を使っておおよそのレイアウトを描いていただき、文字や不足した単純な追記だけ後から図形で加えるところを頑張ってもらうという作戦を取る事にした。オブジェクトの操作以前の段階だものね、今は。
しかしこうしてみると、なんだか版下をつくっている気分になる。DTP以前にはよく作っていたなあ。高校生の頃は同人誌もそんな感じでやってたのを思い出す。よく考えたらアナログの漫画は今だってそうじゃないか。
特別な事はなにもしていないけど、何もフルスクラッチでデジタル制作に挑む必要はないのだ。今のスキルだと手取り足取り指示しても1スライドに2時間はかかるだろう。小さくコツコツと繰り返して覚えてもらうやり方で良いのだよ。
お年を召した人ほど「コンピュータだからもっとパッとできると思っていた」のだから、ほとんどの人が「こんなにやることがあるの」とよく口にする。ギャップに苦しむか、成果に喜ぶか、そこはどうしても本人次第よね。
齢を重ねても小さな一歩を喜べる、そんな歳の取り方をしたい。