Aruyo

カチガラス vs ハシブトガラス

道を歩いていると、頭上が騒がしい。何かと思って見上げると電線にとまっているカチガラス(カササギ)のつがいが大きく鳴いている。いつもの鳴き方とはちょっと違って圧(?)がある。

何か特別な事態かなと思って辺りを見渡してみると近くの電柱にはカチガラスが作った巣。なるほど、子育て時期だけど早いなあ...たぶん卵かもしれない。

そう思って電柱の頂上を見ると、大きく黒いカラスが二羽...なるほど、巣の卵か孵ったばかりの雛を食べに来たのか。これはカチガラスを加勢してあげたい気持ちになるなあ。カチガラスのほうが外来種だけどね。

しっかし、アスファルトの地面には石ひとつないので投げるものもない。ゴミ捨て場の重石や立て看板を投げても他所様の家の窓や屋根の太陽光パネルを破損させそう。うん、法治国家の住人だからここで石を投げてはだめだなー。

可哀想だけど自然り摂理に任せておこう。悠然と巣の上に陣取って「制空権」を握ってるところをみるに既にお食事後かもしれないし、まだ事前でこれからカチガラスが頑張って追い返すかもしれない。

後ろ髪は惹かれるけど、ヒトとして介入はしないと決めた。

あのカラスは近くの競輪場のだろう。あそこの野良猫に餌付けする大勢の人達が大量にフードをばら撒くのでカラスも強壮でデカいんだよなぁ。猫に責任を持たないクソッタレ共のせいでトンデモであるな。滅んでしまえ。

追記

後日に通ったら、巣だけが残っていた。カラスはもちろん、カチガラスの姿もない。ただ、ただ、静かに、巣だけがそこに取り残されているのを、しかとこの目で見届け、後にした。