Aruyo

便利が繋がりを阻んだ悲しみ

母の親友が亡くなった。先方から「私の大親友!」といってもらえるほどに仲良しだったようだ。

昨日の昼過ぎに「テレビ電話で顔見て話をしたいと言われているから手伝って」と母から連絡を受け、先方がAndoirdだったら標準であるはずのGoogle Duoが電話番号で繋がるので手早いかな、などとぼんやり考え夕方には実家で段取り。

先方の娘さん(私の同級生だけど)と連絡をとったら、ご本人の端末ではなく娘さんのLINEでとのことだったので、母の端末を検索してもらうか私の携帯でお互いの母をつなごう、ということに。

翌日の午後、実家に着いたら母がいない。戻って来た母に聞いたところ、昼から意識がなくなってそのまま息を引き取られたのだという。惜しい、あと数時間早いか明日のうちになんとかできていれば。

LINEは勝手に一斉に友達登録するとか「お友達」のサジェストがうるさいとか詐欺メッセージが飛んでくるとかLINE社の「便利」がもたらす面倒ごとのタネが色々とあるので、検索など色々と制限かけておいたのよね。

なので、準備が必要だったのだけど、それが裏目に出た。制限していなければ、昨日のうちに私を介さずとも最後のお話が出来ただろう。最後に話したいこと、いっぱいあっただろうに。

テクノロジーは世界を広げ便利にしてくれるけど、同時に気軽に繋がれない障害もたくさんあって、今回は後者にひっぱられてしまったわけだ。「便利」ってものは全てを解決してくれるわけではない。それを忘れてはいけない。