渋谷のしっぽ
何かから或いは何処かから、とにかく身の危険というか追手からの逃避中。移動に使っていた車にトラブルが発生して走行不能になったので、痕跡は残ってしまうけど最低限の荷物だけを纏めて、車を放棄して行く事にした。
キャンプ用品のような荷物をあれこれ吟味しているうちに、詰め替えるバッグの中から懐かしいグッズ...玩具や本などが出てきて荷造りが脱線。年末の大掃除や引越しみたいなのんびりした雰囲気になってしまってる。大丈夫か?
車のトラブルなのにいつの間にかこの先はバイクで移動となっていて、バイクの後ろには牽引式のキャリーがついている。余分な荷物だったものもキャリーの荷台に積んでみたら見事に納まって、これで全部行けるやん!! と。
ここで目覚めた。
逃避行の目的とか気になるナァ。
嫁が長いこと愛用していたマグカップにヒビが入っているのを先月に見つけ、とうとう処分した。「渋谷のしっぽ」という忠犬ハチ公のショップのグッズ。店は無くなっているし、もう覚えている人も少なそうな気がするけど。
ハチ公の後ろ姿をあしらった焼き菓子だけは少し前にも残っていたようだけど、今でもあるのかどうかわからないな。そもそもこの意匠はどこが手掛けて権利を有しているのか、細々と残っているのがちょっとした奇跡のような気もする。
渋谷の今ってどうなんだろう。一時期は(仕事で)毎日のように出向いていたのだけど、10年前の時点で既に渋谷からすっから足が遠のいていたものなぁ。九州に来たらもう尚更である。風景も変わって迷子になりそうだな。