Aruyo

案外難しいメン限の適正価格

先日、よく見ている YouTube チャンネルが収益化を達成してメンバー登録も始めたんだけど、価格が490円と「界隈ですごく有名というわけでもない」「チュートリアル終了の駆け出し」にしてはお高め。私はここのファンみたいなものなので登録したけど、さあこれは戦略としてありかなしか、注目だ。

旧来メディア界隈だとタレントの実績からできるネームバリューという絶対の物差しがあってグッズなりファンクラブの相場が作られていたけど、ネットではタレントがセルフで値付けをして実績とか無関係にユーザーが(ほぼ)直で買う事が成立するので面白い。コンテンツに自信があるなど付加価値が高いと自負する配信主なら価格を2,000円でも6,000円でも成立する価格でいいわけだしなぁ。

チャットを見ていると、モデレーターやりたがり仕切りたがりや色々とうざがらみする視聴者ほど価格についてそっと言及して出し渋っている感があって、こういった人達をフィルタリングするには良い設定なのかもしれないな、というのが初見の感想。

収益に主眼をおく場合だと、価格をできる限り低くして広く浅く薄利多売的な手法が思いつくけど、カスハラ気質なノイジーマイノリティを抱えるリスクもある。私見だけど、メン限始める前から価格をやたら気にして二桁希望と繰り返していたような人など、安ければ安いほど良いという人の多くは原価厨みたいなものでどんなに安くしても結局は加入しないか長続きしない。メンバー限定との差別化をやるほど不公平感を顕にすると思ってる。

どうせそういったノイズが発生するなら、いっそ強気の価格設定にして着いてくるメンバーが満足できるような工夫を凝らしていくほうが、力を使う方向性としては正しいとも言える。収益よりも安定に主眼をおく場合...になるのかな? メンバー限定だけ狡いとか言われるかもだけど、僻み妬み嫉みの類なので気にしたらダメなのだろう。

言い換えれば、お店や社交場等でのドレスコードと言える。あれは、客層を限定したいわけではなく客がお店や主催のお願いを理解できるかの試験で、客との対等な関係を築けるかを見てるのだ。関係を深められるかわからない相手を察る、最初の一歩。そう思うと面白いな。