Aruyo

異世界の食事情を創案できる人はいるのか

車を走らせていて何気に背後をみたら、助手席側後部座席の窓にショウリョウバッタがしがみついていた。前にもでっかいメスが張り付いていたっけ。いつも置いている駐車場、面積のわりに野性味あふれているなぁ。

目的地で用事を済ませてもまだいたので、そのまま帰路について自然あふれる場所に停め、飛んでいくまでのんびりと待ってしまった。

醤油ボトルが空になってから一週間以上経ったけど、なかなか必要となる場面がなくて次に着手できてなかった。本日、ようやく開封。醤油を使う頻度ってこんなもんなんだわ。

もし私がナーロッパに異世界転生したら。ショーユが恋しくなることは、たぶん有ると思う(それでもだいぶかかりそうだが)。だけど、ショーユで現地人の胃袋を掴んだり食に革命を起こしたり、或いはショーユのために大豆を頑張って探したりとかはしなさそう。

まあ、異世界物の多くが現地のメシマズ表現が多いのは、イギリスを始め海外の食事が不味いとかの偏見と、日本食人気・日本食最高といったマウント思考から来ているみたいであまり好きではないのもあるけど。

異世界の料理人達だって美味しく食べるための工夫くらいしているはずだし、食習慣や味環境の違いの売れ入れ方は人それぞれだと思うし。だけど、まるで料理人が努力しないで過ごしてきたみたいな描かれ方だったりとにかく雑だし、日本人の色のこだわりを発揮すれば全員漏れなく美味いと絶賛するとか、現地人を今までの食事はなんだったんだ的に打ちのめすとか。

最初の数作品くらいはエポックなのでそれで良かったけど、後続は作者の行動範囲で食べているものを世界の物差しにしたみたいでなんだかやりすぎ感があって。世界中を駆け巡って色んなもの食べてその料理が生まれた経緯とか歴史を知ってから読み手が「なるほど」と感心するものを書いてくれ、と少し思う。

踏み込んだ作品、期待して待ってよう。