Aruyo

ストーブで炊飯

お米の炊き方ってなんかスゲー特殊なものって認識でいたのよね。小学校の頃にキャンプでやった飯盒炊爨から土鍋を使った炊き方の指南まで、コメを炊くってなんて難しいんだ!!というイメージ。

あとは、タイトルは忘れたけど竈門の番を頼まれてご飯が炊ける音が自分を呼ぶ声に聞こえて黙らせるために石を投げ入れちゃう、日本版エパミナンダスみたいな昔話も軽くトラウマ。

しかし、少し前に「電気炊飯ジャーは水分を飛ばす=100度を越える」というのを目安にした単純な論理がベースだと聞いたあたりで、何か目から鱗的なものが来たような気がする。

日本人の悪い癖で「道」にしちゃったんじゃないかな、「炊飯道」。家電メーカーは厚釜だったり加圧だったりとあの手この手で炊飯という行為を専用機でないと出来ない特別なステージに押し上げている感。

最近になって炊飯器を炊飯以外の調理にも使える事から耐熱ボウルを使えば電子レンジでも炊ける事を体験し、炊飯器がとうとう壊れてからはIHと鍋で炊飯するのようになった。

そして今、冬になってストーブの上で炊飯である。電気もガスも使わないで、部屋を暖めるためにつけた石油ストーブで「ついで」に炊飯しちゃおうか、というね。もう。

水分が「適度に」飛んだ状態の見極めがよくわからなくて最初は微妙に芯が残っている感もあったのだけど、二回目からはばっちりの炊け具合。おお、明日からはこれでもいいやんけ...。

おかずの加工によってはIHか電子レンジで炊く事も視野に入れて、臨機応変にいけば良いんじゃなかろうか。専用の家電がひとつ減ったまま、炊飯器の空間を別に活用できそうなのは助かる。

昭和に戻った感もあるけどな。