Aruyo

地方の卸市場は生き残れるのか

社長が交代した後の久留米青果市場の話を聞く。元々、現場からアイデアが出ないとか、客を待つだけの受身営業に極振りした特性だとか、あまりいい話は聞いていなかったけど、後任になってからも体質は変わっていないみたい。

数年前の市場法改正から市場も受け身ではいられない状況だとは薄ら耳にしていたのだけど。福岡市の青果市場がそれぞれ「攻め」に転じて切磋琢磨をして筑後まで視野に入れている話を耳にする中、久留米はこれでいいのかと素人にも、ね。

本部の事務スペースに誰も「使っていない机」がいくつかあり、これは誰の机かと問うと「市役所の人の」と返答。要は、夕方になると「今日はどうかね?」と状況確認に来る役人さんのための机で、普段は来ないけど来る時は「呑ませろ」という口実なのだとか。

「いやぁ、聞かなくてもわかるでしょう?」って言われてもなぁ。
もう、役所ぐるみでダメかもな。

法改正で主体が民間でもOKと制限撤廃されたわけだし、いっそ農業関係者の合名会社で立ち上げたりとかで良いのかもね。国道三号線沿いに小さな鳥栖青果市場があるけど、あれくらいの規模で農家が集いやすい北野やうきはや広川や大川など周辺に小さいのがいくつか立ち上がれば、とか思う。

どうせ大口はネットや大手物流の直販に喰われるんだから、人口過疎地域こそ市場はミニマルで「そこ」に根ざしたもが生き残る気がしてなあ。物流のドライバー不足やら、高齢化で生産者の「足」が無くなるとか考えると、ね。