Aruyo

ふな市

来てしまったぜ二月。色々とやりたいことはあるのだけど、昨日のダメージが抜けていないのでゆっくり過ごす。まあ、ちょくちょく仕事は進めるけど、ゆっくりとな。請求書とかまじめんどい。

そういや、現物払い(鮒)という話があったのだけど、あれの支払いはどうなったのだろう。確か、鹿島でふな市が立つからと言っていた。どんなのかちょっと調べてみた。

二十日正月に供える料理用のフナを取り扱う市です。この地域で300年以上続く伝統行事で、フナを中心とした市は全国的にも大変珍しいです。まだ暗い早朝から酒蔵通りにフナの業者が集まり、生きたフナを販売します。フナを購入した人は、フナを昆布で巻いて煮込んだ「ふなんこぐい」という料理を作り、二十日正月に恵比寿様や大黒様にお供えします。現在は自宅でふなんこぐいを作る家庭が減っていることから、ふなんこぐいの試食と販売も行われます。明け方になってからはステージイベントやお楽しみ抽選会などの催しで盛り上がります

[ふな市 : 佐賀県鹿島市公式観光サイト かしまいろ]

「旧正月に恵比寿様に鯛をお供えしたかったけど、有明海に鯛は居ないので代わりに鮒を」というのが謂れかね。昭和半ばくらいまでは冷蔵技術も物流も発達していないから、内陸には鮮度の良いのがなかなか来なかったようだしな。面白いなぁ。

物流どころか車も普及していないから牛が牽く荷車で鉄道駅まで遠出して買い出しに行く話とか、冷蔵庫なんて無いからハレの日は鰤を一本買って家の裏に吊るして切り分けていたとかね。昭和20年代後半から30年代前半くらいの久留米市近辺の事情だけど、恐らくは似たようなもんかな、と。

刺身や寿司に手が届きやすいのは凄い事なんだよな。