老犬旅立つ
突然に逝ってしまった。
八日の夜、普通に元気にしていて、夜にヘルニアからウンチを掻き出し「おまえまたお尻をほりやがって」とジト`目でジタバタするなどされてから夜食を少し用意。私はそこで帰宅したけど普通に食べてはいた様子。いつも通り22時頃に短い散歩でおしっこをさせたら就寝したとのことだった。
↑ 前日夜は掻き出した後も普通にしていた
九日の朝、朝五時前後に吠えていて様子を見たらケージの柵に鼻を押し付けて抜けなくなってたとのことで、両親が二人がかりで脱出さたとか。足腰が弱って後退が難しくてハマったのだろうけど、そもそもハマるほどマズルを押し付けた理由がわからず。ご飯も食べないし水も飲まずで少し吐き戻ししたとのこと。
電話で連絡を受けたので駆けつけ、呼吸も荒くぐったりしたところを介抱しつつ動物病院が開くタイミングで車にのせて移動。レントゲンと血液検査をしてもらう間はまだ吠える元気もあり希望を持てたけど、結果の数値が異常に悪化しているのと胃にガスがたまりすぎて胃捻転の危険性があるとの診断。手術は無理だし取り急ぎで横っ腹に針を刺してガス抜きの処置と脱水のため点滴がわりの皮下注射をしてもらう。
もう自力が栄養を取れないだろうとの判断から、これから毎日点滴に通うか入院するかの提示。容体は落ち着いたので判断を持ち帰ってにして昼にいったん帰宅。
呼吸も落ち着いているしで床を整えこまめに様子を看つつ家事をこなしていたら、横を通った時に息をしていない事に気がつき「あっ、事切れたな」と。帰宅してから四時間くらい経った頃だと思う。つい五分前に写真を撮った時はまだ口も閉じて静かに呼吸はしていたのだけも。そのまま見ていれば良かったな。
↑ ゆっくり呼吸をしていたけど意識はなかったのかも
八日の夜は新月で九日まで大潮。徳島に行っている方から鳴門の渦潮が凄かったと言っていたし、老犬の魂を引っ張る潮目だったのかもしれないな? なんてね。そのまま火葬の申込、翌日の昼に荼毘に伏す。
前日の元気さからしたら実にあっさりだし、寝たきりにもならずあまり手のかからないま逝ったので実感がない。ピンピンコロリを目指す老人が多い人間からしたら、とても優秀な子だった。14歳と9箇月、本当にありがとう。そしてお疲れ様。
↑ 先月末の散歩の後に