計算が苦手なAIもいる(のかもしれない)
AI活用のテンションは駄々下がったままだけど、都度の質問ならどうだろうとあれこれ聞いてみて試している。その中でMicrosoftのCopilotはなんか計算系がいまひとつというか。
SFの考証みたいなのはどうだろうかと投げた質問。
「静止していた物体が1秒間に時速10kmづつの加速を光速の1%に達するまで継続し、その後は光速の1%を維持して木星まで到達するのは何時間後ですか? 燃料や船の強度などは無視します。木星までの距離は平均的な距離を想定してください。」
というもの。現実的では無いと一蹴されぬよう強度などは考えないようにした。
さて、GoogleのGeminiの答え。
「光速の1%に達するまでの時間
- 光速: 約30万km/秒
- 目標速度: 光速の1% = 3000km/秒
- 加速度: 時速10km/秒 = 約2.78m/秒² >
- 時間: 速度 ÷ 加速度 = 3000000m/秒 ÷ 2.78m/秒² ≈ 1,079,137秒
光速の1%で移動する時間
- 木星までの平均距離: 約6.28億km
- 時間: 距離 ÷ 速度 = 628000000km ÷ 3000km/秒 ≈ 209333秒
合計時間
- 合計時間 = 光速の1%に達するまでの時間 + 光速の1%で移動する時間 ≈ 1,288,470秒
まとめ
理想的な条件下では、約35.8時間で木星に到着できます。しかし、現実には、相対性理論の制限、燃料の問題、宇宙空間の環境など、多くの困難が立ちはだかります。」
そして、MicrosoftのCopilotの答え。
いや、答えを聞いてるんだが。
計算しろと命じたところ、
ときた。うーん。そこで質問を変えて1秒毎あたり時速10キロ加速で1分後の時速を聞きなおしたら、時速27.7キロメートルとか答えが返ってきた。そりゃないよ。質問の仕方が悪かったのかなあ。