Aruyo

ビッグマイナーチェンジという言葉

instagramで太宰府在住の方がキャベツひとたま800円超の写真をあげていてびっくりする。ええ、そんなに価格が上がっているのかあ。まあ人件費・資材・燃料・送料などの物価上昇に肥料などの円安による高騰と思いつきすぎる要因があるのでこれでも農家さんは厳しいというのも解る。我らのお財布も厳しいけども。

今出回っているお野菜は食べる目的で品種改良されているから野生だと枯れるものがほとんどだものね。人間が条件を整えるなどコストをかけないとまともな収量は得られない。そう言う意味では自然・天然からはちょっとかけ離れた存在なんだと思う。以前にも書いたけど品種改良ってのは人為的な交雑、広義では緩い遺伝子操作だもの。

それでも「原価ゼロ」とか「タネ撒いたら放置するだけの楽なもの」と言う人が未だに絶たないのは何だろうねえ。義務教育期間に三年間くらいの農業実習を必須科目に入れた方がよくないかね? 土壌分析やコスト計算や物流などは他の教科にも組み込めそうだ。


クルマ業界固有っぽい「ビッグマイナーチェンジ」という言葉を目にしたけどなんだそれ。違和感しかないので検索してみたら「マイナーチェンジ」以上「フルモデルチェンジ」以下の変更らしい。マイナーの対語はメジャー、フルの対語はエンプティなのに、唐突に割って入る「ビッグ」はなんだろう、しかも「ビッグマイナー」という組み合わせにモヤモヤした。

「メジャーチェンジ」ではダメだったのかな、或いは単純に大中小な感覚にしたいのなら「ミドルチェンジ」でもよかったかもね。「ビッグマイナー」という言葉の語感にはできるだけ大きい数のつもりで園児が力を込めて言う「一億万円」みたいな風味を感じるのは私だけかな?

ソフトウェアだとメジャー、マイナー、ビルドの順に番号がついておおよそバージョンアップ、アップデート、パッチみたいな感覚。冊子や規約の改訂なんかはメジャー、ミドル、マイナーの順にリビジョン番号がついて大改訂、中改訂、小改訂と。うーん、こうなると「フルモデルチェンジ」の「フル」というのがちょっと違和感なのかもしれない。