トンボの死骸から生存戦略を考える
道端にトンボの死骸が転がっていた。何だっけこノトンボ、シオカラトンボ?

先日のカミキリムシといい、昆虫の成長って早いなあと思う。SNSでは立派なコクワガタを捕まえていた人がいたしな、これはもう五月は夏認定でしょう。これから数十年...もしかしたら数百年はこんな長さで「初夏の過ごしやい季節」という概念そのものが日本人の記憶から風化した頃に小氷期が来るのでは。前回は14世紀から19世紀くらいだっけ。その前との間隔はどれくらいなんだろう?
夏が長くなるということは昆虫や雑草の繁殖期間も長い。雑草はともかく昆虫の寿命自体は長くはならないよね、数万年続くなら長命種も発生するかもだけど。普通に繁殖のサイクルが多くなるのだろうなあ、長い夏の間に産卵と死と何世代か。何にしても「除草剤」「殺虫剤」の需要が長く続く、それらを扱う企業の株も上がるのだろうか。見越して買ってる人は既に居そう。
このシオカラトンボはWikipediaによると一年で二世代だそう。三世代から四世代に増えるのかもねえ。あ、でも「羽化は春から初秋まで」って書いてあるから元々がそんな感じか。じゃあもし増えても三世代だね。越冬する幼虫が短い冬でも活動するようになった捕食者からでも種を残せる生存戦略として三世代化して数を増やせる個体が残るのは間違いないと思うけど。
こうして考えるとテレビや教科書の言う「彼らは生き延びるためにこうしました」的な表現ってますます違和感だよね。「こんな事した変わり種が生き延びました」と書くのが正解って気がする。イルカやサルのような学習能力をもって適宜対応性が高い種は別としてね、あれらは環境に応じて拠点や生活様式をある程度は変える事ができるので。
もし、四月から30度近くなる日が増えて十一月まで続くのが当たり前になったら、セミがどうなるのか気になるなあ...。
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