Aruyo

難聴ラウドネス

リビングでテレビに囚われている母だけど最近はますます大音響でちょっと困る。簡易的な計測ができるアプリを使ってみたら最高80dbとか出ているし…。

「電車やピアノ、救急車のサイレンなどが該当します。85db以上の騒音環境に長期間さらされると騒音性難聴のリスクが高まると考えられています」とか検索では出てくる。平均が70dbちょいだけど「騒々しい街頭やセミの鳴き声に相当します」「高速走行中の車内や掃除機」とか。

このレベルでないと聞こえないという聴力としては「25から40dbが軽度難聴、40から70dbが中等度難聴、70から90dbを高度難聴と位置付けます」とあるので両親二人とも高度難聴。お互いに聞こえないのに補聴器つけたがらず話が噛み合わなくて時々喧嘩になってるのでこちらのストレスがマッハである。

まあ、老いる我々も遠くないうちに。
この爆音環境で早く来そうな気もする。

時々見ているYouTuberさんが「テレビで盛り上がったのは小学生まで」と言っていた。登校したら「昨日あれみた?」みたいな会話と見ていないとダメ人間扱いされるのは私の世代だと当たり前で、人気のもの(特に歌番組)は見ていないと「えた・ひにん」という道徳の時間で覚えた差別の言葉をクラスの面々から投げる風潮があったあの頃。

一方、今の大学生は「中学からはYouTubeのみ」とのことで、テレビのあれが動画に置き換わっただけとも言えるけどテレビと違って見逃しが無い。見ていなくてもそのばで「ほらこれみてみ」って見せ合える。昭和は「みてないのー? だめじゃん」でバカにする風潮でそれが嫌で家族に駄々を捏ねて見てたりしていた人も多かった。うーん、まさに隔世の感。

しかし、あと数年でテレビが日常に無い・昨日の番組見た? が通じない大卒の社会人が出でくるのだなあ。ここのところちょくちょく目にする「昭和ヨイショ番組」を爆音で観て「今時の若いのはこんなのも知らんのかあ」なんてご満悦に浸っているご老人、テレビっ子世代の中年以上の皆様、自分達が毎年じわじわとマイノリティに追いやられつつあるのをしっかり自覚しなくては、ね。

たまに遭遇する、昭和平成初期の名曲・名画は世代を超えて永遠であると信じてる自分達の時代最強と思っている人(飲み屋で遭遇するとほんとウザい)。それらの多くが忘れ去られるのを震えて待つべし? 見届ける前に成仏するかもだけど。

今日のえらい「なし」
明日の頑張る「なし」