Windows 10 自習3日目
なんだか、Windows 10 そのものの自習というより、導入後の運用どうしようか的な検証の備忘録になりつつある気がするけど、どうせ誰も見てないblogなんだし気にしないで行ってみよう。
Windows 10 の標準MUAがどうも酷いってのが前回の結論だったので、今回はそれをまとめる感じで各デバイスでどのMUAアプリを主軸にするのか考えてみた。
前提
- 使い分けるアプリを増やすと面倒なのでできるだけカバーできるアプリを使う
- outlook/Gmail/AOL/iCloud/レンタルサーバーなどをカバーする
- SkyDeskなどSaaSやASPのメールも使える様にIMAPフォルダが柔軟に対応できるもの
- 受信/送信済/下書き/迷惑など挙動毎のIMAPフォルダを設定可能なもの
組み合わせ
Android
基本はGmailアプリを使う。inboxはGmail専用なので例外として。現時点だとOutlookはレビューが酷評な通り動作が厳しい。そうなるとExchangeとiCloudだけはどうしようもないので諦めるほかない。Outlook.comについてはIMAPとして利用可能なのでそれでなんとか。Outlookが改善されたらメインにできるかテストして考える。
iOS
これまたOutlookが使い物になればと思うけど、Android版を考えると地雷っぽくて手出しできない。それに、標準MUAがプリセットでoutlook.comもGmailもサポートしている。敢えてOutlookを使う理由がなく、そのままメールアプリひとつに統合できる。レンタルサーバーもフォルダをメールサーバのポリシーに合わせれば済む。
Windows 10
標準MUAにプリセットにはGoogleとiCloudがサポートされているが、フォルダ構成と挙動設定ができずレンタルサーバやASP/SaaSサービス等のメール管理に困るので、サードパーティのMUAを調達したほうが幸せになれる。Outlook2013も同様。将来のアップデートに期待しAndroidに倣いiCloudを諦めoutlook.comはIMAPで運用すべし。
MacOS X
iOSと違ってプリセットではoutlook.comをサポートしていない。AndroidやWindowsと同じくIMAPサーバとして登録する。他はプリセットでまったく問題なし。
おまけ
Androidには標準と言えるMUAがないのは自由だなー。まあ、Appleがサードパーティ締め出しているわけではないので、そのへんはiOSも自由に選んでいいんだけど、GmailがIMAPサポートしたかと思えばSparrowライクなinboxがGmail専用だったりとか、なんだか軸がはっきりしないというかGoogle自身がとても自由すぎる感じが(笑
ベストマッチだけ考えればそれぞれのサービスが用意した専用アプリでも入れればいいんだろうけど、正直それはアプリの数だけ面倒を増やすことでもあるしメールが標準規格として成り立っている意味がないような。そうなるとクローズなメッセージアプリをいくつも使っているのと変わらない状況になってしまうので面倒でしかない。メッセージアプリが台頭しつつあるのにビジネスを中心にメールを駆逐しきれないのはそのあたりが理由なんだと思う。
一番のネックはWindows10となった。標準MUAは鬼子と化しつつある。業務で導入するメールがすべてExchangeとは限らないし、outlook.comがIMAPをサポートするように方針転換したのもExchangeに自信があってもIMAPが必要だと判断したからだと思う。肝心のoutlook.comをサードパーティのMUAでIMAPで運用すべしってのはもはやMicrosoftにとっては屈辱に近いものがあると思うのだけどなあ。
結論としては、WindowsはサードパーティのMUAが一番無難。
で、まずMozillaのThunderbirdを試してみたら、削除した際の「ごみ箱」フォルダ指定がうまく行かなかった。パスがinbox(受信箱)/受信箱/ごみ箱とされてしまい、動作がおかしなことになってしまう。フォルダも消せず、レンタルサーバーのコンパネからちまちまと消す羽目になった。初期の頃は使っていて気に入っていたMUAだったので、かなり残念。
次にSylpheedを試したらこちにはまったく問題なし。2015.09.17現在ではWindows 10はサポート外だけど、使ってみたところではまったく問題が無いようだしキビキビと動いて安定している。残念な点を強いていうなら、初期起動時に保存フォルダを聞かれるのはPOP3を想定したlocal保存のメールボックスだけで、IMAPの追加アカウントは%Users/AppData/Roaming/Sylpheed下にキャッシュされるようだ。これが見当違いでなければ、キャッシュで起動ドライブの肥大化は免れない模様。
まあ、しばらくはこの体制で行ってみよう。
変えるとしたら、MUA搭載のVivaldiあたりが伏兵かなー ?
本日時点でのoutlook.comのIMAP設定は以下の通り。
- [ 受信サーバ ] imap-mail.outlook.com
- [ 受信ポート ] 993(SSL) / 143(STARTTLS)
- [ 送信サーバ ] smtp-mail.outlook.com
- [ 送信ポート ] 25 または 587 (STARTTLS)
ひとつ気になるのは、ユーザー名はoutlook.comのメールアドレスで、パスワードはoutlook.comのパスワードとなる...outlook.comのパスワード、即ちMicrosoftアカウントのパスワード。メール送受信の認証にMicrosoftアカウントのパスワードを使うわけだ。Windows 10のログオンが安全のためにPIN方式を推してるんだし、GoogleやAppleみたいにアプリ向けにPINを発行できるようにしたらいいと思うんだけどなあ。
まあ、いっか。
次に気になっているのはユーザフォルダ。1文字抜けて「Aruy」となってしまっているの。これをなんとか直したいんだけど、Windows 7以前みたいにアカウント名変更してユーザフォルダも名前を合わせればokとは出来なかった。どげんかせんといかん...。